※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[448]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/10(火) 00:03:42 ID:???
慧音はもどかしかった。
かつての自分がなれなかった『守備の要』という役割をこなせる自信がついて来た一方で、
その自信の原動力となった、尊敬すべき選手が道を見失っている。そんな風に見えていた。
だからこそ、彼女は強い口調でパチュリーの想いを問いただそうとした。しかし。

パチュリー「……いくつか、私と見解の相違があるようね」

基本的に口数の多く無く、また他者と好んで交流する事の少ないパチュリーは、
それに対して素直に応えない。これに関してはパチュリー自身の失態とも言えたが、
とにかくそれは、慧音にとって納得のいく答えではなかった。

慧音「……本当に、それでいいのか……! いくら『プロジェクト・カウンターハクレイ』を掲げ。
    博麗の巫女という強力な個を、集団の力で倒すのだと言っても。
    それでもやはり、強力な能力を持った司令塔は。ファンタジスタは。守護神は。
    認められ得る必要があるのではないか……?」

慧音は、悔し紛れにそう言い返すも、次の句が思いつかない。
しかしここに、今回の二人の対立の深い根があったとも言える。

パチュリー「(私は賢者を名乗ってはいるけど、サッカーについては圧倒的な個が貴ばれるべきでない、と思っている。
        慧音は戦術を嗜みはするけれど、その奥では幻想郷的な、圧倒的な個への幻想が抜けきっていない。
        ……この差、かしら)」

パチュリーは頭が良い。だからこそ、今回の対立の原因は充分に分かっていた。
しかしながら、彼女は、こうした場を丸く収める方法について詳しく無かった。
集団戦術を重視している一方。賢者として孤高を貫いた故に、対等な友を築く機会を殆ど失っていた。



名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24