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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[468]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/15(日) 20:36:55 ID:???
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―― ガ シ イ イ ッ !!
青娥(観客席)「……あら。凄い音がしましたわね」
慧音の、そして恐らくパチュリーまでの能力値が載っているであろうノートパソコンを閉じる。
実況「ああ〜〜っと! ここでパチュリー選手と慧音選手がバイタルエリア前で正面衝突!!
試合もクライマックスに差し掛かり、同点状態を打破せんと自ら突破を目指したパチュリー選手でしたが、
それを阻まんと慧音選手がフィジカルを武器に突っ込んだ〜〜!!」
フィールドでの激しい衝突音を聞いて、霍青娥はその音の出元をこの眼で確認する。
神子(観客席)「(青娥の情報提供が無くとも、普通に考えれば体格面で優れ、成長著しい上白沢慧音が勝つのは明白だ。
しかも、パチュリー・ノーレッジの方は戦術指導と弱小チームの底上げに必死で、
自らの成長は伸び悩んだ。本来ならば同格であるべき筈のシニョーリに、
この試合通して押されているという事実が、その証拠だ)」
しかし、それはあくまで「確認」だった。パチュリーは、慧音に負ける。
これまでの試合運び――パチュリー率いるフィオレンティーナは、少なくとも個人技において、
パルマに圧倒されていた――を見て、そう考える者がもはや多数を占めていたからだ。
神子(観客席)「(……だが。彼女は、この私に対し最後まで抗った、あのレミリア・スカーレットの親友。
彼女が、戦術の論理に溺れて足を掬われるとは到底思えないな)」
――ただし、ごく一部の者だけは予感していた。
この争いが、そんな単純な図式で片づけられる話ではないという事を。
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0ch BBS 2007-01-24