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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[469]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/15(日) 20:39:06 ID:???

パチュリー「………(慧音。貴女の思う事は確かに正しい。この先、世界の強豪チームを前にして、
       単なる戦略や戦術だけでは、圧倒的な個に太刀打ちする事は不可能よ)」

慧音「……(パチュリー殿も、内心では分かっている筈だ。博麗の巫女や一部の大妖怪に勝つにも、
    豊聡耳神子の陰謀に勝つにも、そして世界の強者達に勝つにも。結局は力が無くてはならない。
    理論無き力が未熟であるならば。同様に、力無き理論もまた、未熟に過ぎない筈だ……!)」

この戦いの当事者達は、ボールを挟んで同じ高空で対峙した。
パチュリーの方が位置取りは上手いが、慧音の方が力強くボールへと突き進んでおり。
――そして、今回は明らかに、慧音の方が優勢な状況だった。

慧音「(……プロジェクト・カウンターハクレイが、既存の秩序に一石を投じるのであれば。
    私は敢えて、そのプロジェクト・カウンターハクレイの姿勢に対して一石を投じたい。
    そして、出来るならば――その結果を確かめた上で、私は、改めてその仲間になりたい!)」

そもそも慧音がプロジェクト・カウンターハクレイに身を投じた一番の思いは、
幻想郷の支配体制や世界の秩序ではなく、人里の子ども達に希望を与えたい為だった。
だからこそ、自分の行いが、本当に子ども達の希望となり得るのか。
もしかしたら、神子の『ハイパーカンピオーネ』にもまた、希望はあるのではないか。
そう言った思いが、イタリアについてからも常に首をもたげていたのだ。

慧音「(――裏切り者と罵られても構わない。それが子ども達の希望となるのなら、
     私は悪魔に魂を売っても構わない。そう考えていた。……だからこそ、問いたい!)
    ――貴殿の希望とは何だ、パチュリー・ノーレッジッ!」


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0ch BBS 2007-01-24