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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[491]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 00:57:43 ID:jjq+ybng
−鈴仙の章D− 〜VS サンパウロ〜

鈴仙は夢を見ていた。夢の中では、自分はめそめそと泣いていた。

鈴仙「私はどーせ、いつまで経っても師匠の――永琳様の添え物なんだ。勝てっこないんだ……」

それを笑い飛ばす少年が居た。
一人は素朴な顔立ちの長身の少年。もう一人は片目がやや隠れた長髪の少年。
彼らはともに瞳の奥に熱い想いを宿しながら、鈴仙に寄り添い慰めてくれた。

鈴仙「――でも。私は変わった。変わる事が出来た。中山さんと、パスカル君のお蔭で……」

少年達は消え失せ、その代わりにまだ幼い女の子達が鈴仙を取り囲んだ。
彼女達は個性豊かに泣いたり、笑ったり、激しく頭の悪そうな声を出したり、不思議な機械を取り出したり。
……全員が全員違っていたが、鈴仙の事を心から慕っているのは同じだった。

鈴仙「佳歩……つかさ。霞……Dちゃんに……あとはCちゃん。Kちゃんも居たわね。
    永遠亭の名無しのウサギ達。皆可愛いなぁ……」

鈴仙を取り囲んで慕っているのは、子ども達だけでは無かった。
いつの間にか、年長ぶってひねくれた感じの兎少女や、気丈な薄い青髪の女性。
儚げだが力強い不死鳥のような少女に、世界中のならず者どもをファンに従えてるなんか姫っぽい人。
その全員が、常に前向きな笑顔を絶やさない鈴仙を愛し、信頼していた。

鈴仙「てゐ……慧音さん……妹紅……姫様。私……強くなれたかなぁ……?」

なんか姫っぽい人「いやいや、私の描写おかしいでしょ!? この描写をもって『姫様』って言って欲しくなかった!
            ブルノさんとか適当にハズして無難にボケて欲しかったッ!?」


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