※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[499]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/17(火) 01:19:36 ID:jjq+ybng
それは単なる鈴仙の主観であり、妖夢の姿や振る舞いは本当は、ブラジルでサッカーで食っていく少年達ならば
ごく普通の事なのかもしれない。しかし鈴仙にとっては、その世知辛い『普通』が、何だか嫌だった。

鈴仙「(……はぁ。何だかまだ、夢の続きを見ているみたい)」

赤黒い影も、流れる血も、それは妖夢の鈴仙に対する感情では無い。
どちらかというと、あの夢は――こうやって妖夢の事について思い悩む、自分の心の底の淀みが具現化したものだと思う。

鈴仙「(中山さんは言っていた。『一度道を違えても、必ず再び交わる日は来る。だから、友人はその道を後押しして欲しい』って。
     だけど……中山さん。私はあなたの言っている事は、やっぱり間違いだったんじゃないか、って思うよ)」

半ば現実逃避気味に、鈴仙の決断を後押しした者を詰ってみせるが分かっている。
結局、妖夢が今の妖夢になったのは、少なからず、自分の選択によるものが大きいからだ。

鈴仙「(妖夢は力を得るために、神子の『ハイパーカンピオーネ』計画に参加したいと言った。
     私はそれを止めなかった。そして、その結果……妖夢は強くなったけど、なんだか変わってしまった)」

……しかし。そう思う事自体がそもそもエゴなのかもしれない。と鈴仙は思う。
変わってしまった、とは言うけれど、もしもそれで友人が幸せそうならば、それを受け入れてあげるのもまた、
友人の務めではないだろうか。しかし。逆説に逆説を重ねながら、鈴仙は思う。

鈴仙「(妖夢。今の貴女は、本当に幸せなの。これで良かったって。本当に思ってるの……?)」

――幾ら考えても、その問いに答えは出ない。そして、その答えは数日後の決勝戦で、
嫌が応にも出されるのだろう。鈴仙と妖夢が対峙し、そして――その決着が付く事で。

鈴仙「はぁ。……さとりさんやアリスさんが作ってくれたメモでも、もう一回見直そうかな」

これ以上は考えない、と決意した鈴仙は鞄からノートを持って来て、
そこに挟めてある一枚紙に目を通す事にした。そこにはサンパウロの有力選手の名前とその特徴が挙げられており、
具体的にはこのように書かれていた。



名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24