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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[509]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/18(水) 01:09:35 ID:???
〜リオデジャネイロ・街中〜

鈴仙「もう。一体どういう意味かと思ったわよ。変なビールサーバー野郎って。幾ら何でも失礼過ぎない?」

新田「すみません。ただ、それだけ初めてスタジアムで会った時の印象が大きくって。
    アルバイト中のバニーさんが、仕事をほっぽらかして控室まで何の用だ? 追っかけか何かか?……ってね。
    ……あの時は確か、サンパウロとパルメイラスとの親善試合の時でしたっけ?」

鈴仙「うん、そう。私も良く覚えているわ。だって……その、初めてブラジルで、妖夢を――友達を見た日、だったから」

新田「……………あ、そうだ。鈴仙……さん。昨日の俺達の準決勝見ましたか?
    バスコ・ダ・ガマが相手で、9−0で大勝した。俺も一応1ゴール挙げたんですよ?」

鈴仙「えーっと。うん。勿論見てたわ。翼君が2ゴール4アシストで、ストラット君と妖夢がそれぞれハットトリックだった。
    サンパウロは強いわよね。……数日後の決勝戦が怖いわ」

新田「そういうコリンチャンスも、優勝候補を悉く破ってるじゃないですか。
    ……ま、そのまま敵のストライカーが怖がってくれた方が、俺達的には有利ですけど」

鈴仙「む。言ったわね……」

新田の案内で街中を練り歩く二人の会話は、自然なようでどこかぎこちなかった。
鈴仙は素直にコミュニケーションを取ろうとしているものの、どちらかと言うと人見知りする気質だったし、
新田も、普段は先輩に対しても割と慇懃無礼に接しそうな性格なのに、今日は遠慮している感じに思える。
その結果、二人は一見楽しく話しているように見えて……裏には互いに示し合わせたような一線が、常に引かれていた。
しかし、そんな気まずさが漂う中でも、二人は途中で別れたりもせず、同じ道を進み続ける。
その理由を、鈴仙は、あるいは新田は――何となく察しながら、敢えて声に出さずにいたが。


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0ch BBS 2007-01-24