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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[510]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/18(水) 01:10:55 ID:???
〜街中の公園〜
新田「………あの」
――果たして、先に限界に達したのは新田だった。
サッカーの練習が出来る程の広々とした市民公園の芝生のド真ん中で、彼はこう切り出した。
新田「……もし良かったら。今から暫く、俺と特訓しませんか?」
鈴仙「………………!」
鈴仙は、彼がこう切り出すのだろうと、始めから何となく分かっていた。
だからこそ、眠っているてゐを尻目に客室を抜け出し、ホテルからここまでの数十分の道程を、
新田と喋りながら歩いて来たのだ。そして鈴仙が最初から察していた事を、新田も分かっているようだった。
新田「俺はずっと、あなたに興味を抱いていたんですよ。鈴仙さん。
――何故なら、姉御……妖夢さんはずっと、貴女という存在に執着し続けていたから」
鈴仙「興味があったのは私もよ。なんとなくだけど……妖夢は、あなたみたいな子と気が合うと思ったから」
鈴仙と新田は、妖夢という共通の存在を通した利害関係にあった。
鈴仙は変わってしまってからの妖夢を良く知る新田を知りたいと思っていたし、新田はその逆の意味で同じだ。
だからこうして、互いに知り合い交流する事は、互いの目的を満たす為に必要だと二人とも考えていた。
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0ch BBS 2007-01-24