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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[547]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 03:50:14 ID:???
コーチは倒れる前の『工作』で、偽の不在理由を作り、今日の試合に参加できない旨を
コリンチャンスのメンバー達に伝えていた。そのため、メンバー達は彼の不在を訝しみこそすれども、
真意には誰ひとり気付いていない様子だった。

鈴仙「(おじいちゃんも……コーチも根は真面目だから、本当にAVを見てる訳じゃないだろうけど。
    でもやっぱり、確かにおかしいような。まあ、でも。まずは決勝戦に集中しなくちゃ……!)」

――この中では一番長くコーチと付き合っている鈴仙は、違和感に気付きつつあったが、
それよりも目先のプレッシャーの方が圧倒的に大きかった為に、それ以上の思考には至らない。

佳歩「と、とにかくっ。コーチさんがこのまま来ないとしたら、私達が作戦を考えないとですよね!」

つかさ「……けれど、今回の作戦立案は少し難しいですわ。サンパウロ戦は可能な限り観戦して、
    データを取っていたけれど、私の観察眼とデータ収集能力には限界があります。
    もし、霞ちゃんが居れば違ったのかもしれないけれど……」

鈴仙「そうねぇ……。これまでは私達だけでも何とか作戦を練るなり、正面から突破するなりできたけど。
    今回は互角じゃなくて、格上のチームが相手だもの。やっぱり、きちんと策を練らないと――」

アリスさん「(こ、これはブレイン派の私が戦術を練り、その緻密さで人気者になるパターンねっ!
        パターン! パターン入ったコレ! 来た! これで勝った! 人生勝ち組ッ!?)」

そして勿論、来たるべき決戦へのプレッシャーに気押されているのは、鈴仙だけでは無い。
チームメイトも不在のコーチよりも、試合のフォーメーションについて検討している方が有益だと思っていた。
そのため、流れは通常の試合前のミーティングにすぐに移行し、
持ち前のブレインを活かす場面にアリスさんは内心でウキウキ気分になるのだが――。


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0ch BBS 2007-01-24