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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[557]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/10/21(土) 23:30:45 ID:???
A:じっくりとしたサイド突破を重視した攻め方を取る。

鈴仙「……ミドルシュートの連発は、相手の消耗よりも先に、こちらが息切れしてしまうのが怖い。
    であれば、必然と取るべき手は、じっくりとしたサイド突破。これしかないと思います」

パチュリー「そうね……言っておいて何だけど、こちらの方が私も無難だと思うわ」

そう言いながら、パチュリーはホワイトボードにFWからOMFまでのフォーメーション案を何個か書き込む。
佳歩がちらりと覗き込むと、彼女の作る案は全て、現在のコリンチャンスメンバーの能力値やスキルを
理解した前提で作られていたために、彼女は思わず声を漏らしてしまった。

佳歩「……パチュリーさんって、たった今私達と合流したばっかりですよね。
   それなのにどうして、もう既に私達の現状を知った上で、布陣を組み立てられるんですか……?」

慧音「それは……彼女は、賢者だからだ」

佳歩の驚きに対して、慧音が本人に代わって答える。

慧音「彼女は――パチュリーは、ここに来るまでにありとあらゆるサッカーに関する雑誌書物を調べ上げていた。
   それだけじゃない。魔法を駆使してか、それとも機械かは知らないが、これまでの私達の試合映像も確認していた。
   私だって勿論予習はしているつもりだが――彼女程、徹底はしていない。いや、
   彼女のように徹底する事など、到底出来そうにも無かった」

静葉「パチュリー・ノーレッジ……。高いサッカースキルすらも読書を通じて学んだと聞いているけれど。
    まさかそこまでも知識に貪欲だったとは知らなかったわ」

慧音「ああ。イタリアで彼女と同行し、時には対峙し……分かった。彼女は、自分が知識を得る為ならば、
    如何なる手段をも惜しまないし、知識を得たからには有効活用せずには居られない性質。
    ――そしてそれはまさしく、その知恵と叡智によって衆生を導くべき、賢者ならではの気質と言っても良い」


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0ch BBS 2007-01-24