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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[590]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/23(月) 23:22:04 ID:WmYKJRkc
ダッ!
翼「君が鈴仙・優曇華院・イナバさんだね? 今日はよろしく!
俺はこのサンパウロFCのキャプテンの大空翼だ!!」ニコッ!!
鈴仙「……あ。あんたは……!」
翼「俺はずっと、君たちのサッカーを見ていたよ。凄く良いプレーをしていたね。
でも、この俺にはまだまだ及ばないから、今日はきっと、君にとっても良い経験になると思うよ!
なんせ。未来のキングオブサッカーである、この俺のサッカーが間近で見られるんだからね!」
ニコッ! キラキラッ!
鈴仙「(……こ、こいつ! 折角妖夢と話せそうだったのに。っていうか、凄い自信と熱さ……!
これが中山さんが認め、森崎がライバル視していたという全日本の天才プレーヤー!?
確かにヤバそうな雰囲気は漂ってるけど、なんか思ってたのと若干違うような……?)」
――それは、コイントスを前にして現れたサンパウロのキャプテンによって遮られる。
鈴仙がサンパウロのキャプテン・翼の狂気すら帯びた爽やかさに面喰っている間に、
妖夢は自分のポジションへと行ってしまっていた。
翼「さあ! 俺達のコイントスだよ、鈴仙さん! 今から始まるんだ。
この俺が、日本をワールドカップで優勝させてあげる為の偉大なる歴史の第二幕がね!」
鈴仙「え、ええ……(――そ、そうよ。元から分かってた。厄介な相手は妖夢だけじゃないんだから。
平常心、平常心で行くのよ……!)」
審判を押しのけて、むさ苦しいまでの熱気を放ちながらコイントスを迫る翼を前に、
鈴仙は平常心を保つ為に深呼吸をし。それから毅然と胸を張って、対峙する。
――この時点で、戦いはもう始まっているのだ。
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0ch BBS 2007-01-24