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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[628]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/25(水) 00:22:01 ID:dpsnoAm+
実況「……翼選手、パスの直前鈴仙のタックルを食らい、ボールを……零してしまいます!
ボールはマウリシオ選手が拾いましたが、……ああ、なんという事でしょう!
一度は翼選手の重圧に負けて立ち止まった鈴仙選手が、再び動いてボールを刈った!
……なんという、なんという精神力なのでしょう!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
メオン(観客席)「……あれはまぐれだ。がむしゃらに動かした脚が、ボールに当たっただけだ」
ダ・シルバ(観客席)「と、本気で思ったようなら、ブラジルの正GKの道は遠いと思うぜ、メオン?
……あの時の彼女の熱は。彼女の発する炎は、恐ろしく熱かった」
妖夢「――な、なんで……? なんで鈴仙は、アレに勝てるの……!
あの、人に恐怖しか齎さない、サッカーの化身に。人智を超えたサッカーの怪物に!!」
新田「(頭ではあり得ないって否定してる。でも、本能は……この結果を知ってたような。そんな気がする!)」
パチュリー「……!(私の方が鈴仙よりも優れたタックル力を持っている。でも、今のは、私では絶対できないプレーだった。
そして、賢者である私ですら出来ないプレーをこなしてみせる彼女は。……さしずめ、”勇者”とでも呼ぶべきかしら)」
てゐ「(鈴仙。あたしゃますます距離を感じちゃってるよ。博麗の巫女だけじゃない、巫女級にヤバい雰囲気の奴にまで、
あそこまで凄い勝負をするなんてさ。……まぁ、まだまだ頼りないけどさ)」
翼「――どうして………………? どうして、あれで動けたんだ。どうして俺は、勝てなかった……?」
鈴仙「……それは、あんたみたいな奴には、一生分からないような理由で、よ」
翼「……アハハ。面白いね。鈴仙・優曇華院・イナバ。……試合はまだ始まったばかりだ。次は負けないよ」ニコッ…
試合は始まった直後にも関わらず、観客席は、サンパウロは、コリンチャンスは。
スタジアム上の全ての存在は――今の一瞬の攻防に酔いしれた。
そして、その熱狂の中心たる二人は――早速、一種の奇妙な絆を結びつつある。
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0ch BBS 2007-01-24