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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[707]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 13:00:47 ID:???
実況「……! 決まった、ゴ〜〜〜ル! 反町選手の伝家の宝刀!
    狙いすました美しいドライブシュート――名付けて『ソリマチドライブ』が、
    サンパウロのゴールに突き刺さりました!!」

観客「………………………!」「(すげえ……)」「(なんて正確なシュートなんだ……)」
   「(ですよねー)」「(ですよねー)」「(レナアッ……トーーッ!)」

ザガロ「(つまらねえシュートだ。正確さを重視し過ぎて、折角のドライブシュートの威力が削がれてやがる)」

ジェトーリオ「(あの地味や坊やが、あんなシュートを撃つのか。へぇ)」

メオン「(今のシュート……俺ならきっと7割方は取れなかった。俺の実力は、この程度なのか……?)」

反町「(なんで俺のゴールの時だけ、観客席は皆静まり返るんだ……? 別に良いけどさ……)」

右サイドを突破した反町によるミドルシュートが、いとも容易くサンパウロの最終ラインをすり抜けて、
ゴールネットへとまさしく吸い込まれる瞬間を見た時、観客席は水を打ったような静寂に包まれる。
誰しもが派手なゴールを挙げて来た鈴仙や佳歩、あるいはイタリアで名を挙げたパチュリーのプレーを
期待していた中で、あるいは石崎やドトール、レナート達の奮闘を期待していた中で、
反町のシュートはまさしく不意打ち的な、しかし致命的な一撃だった。




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