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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】


[708]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/03(金) 13:01:57 ID:???
パチュリー「(……で。どうするの、鈴仙)」ボソボソ

鈴仙「(うわっ、直接脳内に!?)」

パチュリー「……小声で喋ってるだけよ。それより。皆が反町のシュートに驚いている今がチャンスよ。
        次のサンパウロのキックオフに対し、私達がどう動くべきかを考える暇が出来たわ」

そんな中で、パチュリーは反町のゴールに対し驚きも喜びもせず、
淡々と次の一手を見据えている様子だった。彼女は鈴仙に近づき、小声で話し始める。

鈴仙「どう動くべきか……。って、そっか。皆を元気づける時に、一緒に大まかな作戦を伝えるってワケですね」

パチュリー「まあ、そういうこと。……細かい作戦までは決められないにせよ、
       次のサンパウロの攻撃に対して、どう備えるべきかの心構えを統一しておくのは、
       敵の特攻や策略に対して効果的だからね」

鈴仙「確かに……」

パチュリー「もちろん、それを知った上で敢えて特に指示を出さない、という手もあるわね。
        策を決め打つと外れた時のリスクが大きいし、無策は無策で、敵の攻撃に対して
        柔軟に動けるというメリットがある。どっちが良い、とは断言できるものではないわ。
        ただ――、次に相手が何をしてくるか。無策か、特攻か、策略か。
        その傾向は、キックオフ時の試合運びからも汲み取る事は出来そうだけど……」

そこまで言うと、パチュリーは黙って鈴仙の横を通り過ぎた。
周囲を見渡すと、次第に反町による静寂の魔法は解けかかっているようで、
サンパウロの巻き返しかコリンチャンスの追撃への期待が、少しずつ高まっている様子が取れる。



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0ch BBS 2007-01-24