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【不屈の心は】鈴仙奮闘記40【この胸に】
[717]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2017/11/03(金) 22:17:20 ID:???
しかし、彼の思想が理解不能である事は、依然として変わりが無い。
チームメイト達は彼の感動を共有できず、精々が化物の咆哮に対し畏怖の念を抱く程度だった。
ただ、そうした未知の怪物への恐怖の感情こそが、チームを一丸にする事にも役立っていたために、
翼はサンパウロのキャプテンであり続けたという事情もある。
妖夢「(”アレ”は――大空翼は、試合の勝ち負けはどうでも良くて、
如何にして、自身の持つ『サッカーユートピア』思想を広める事にしか興味がないんだ。
だから、敗北した事への疑問は抱きつつも、それを引きずる事なんてあり得ない!
私も、あんな風になれれば……辛く、ならないのに)」
妖夢はそんな翼の狂気を知っている為に動じず、逆に彼の姿勢を見て自身の迷いを鎮めようとしていた。
妖夢「(精度はともかく、反町一樹と同程度……いや、それを超える威力のミドルシュートは私でも撃てる。
そうだ。私は……強い。何も恐れる必要は無いんだ)」
翼「ぐずっ、ひぐっ……ふう。泣いたらスッキリした」ニコッ!!
そうしている間に、翼は短い号泣の時間を終えていた。
これまでの試合でも、彼はこうして感情的になる場面はあったが、実際の戦略や戦術面では冷静かつ頭脳明晰であった事実は、
前述した恐怖による支配に加え、彼のキャプテン体制を盤石とするに相応しい理由の一つだった。
翼「――さ。皆。次のキックオフの手を考えよっか」ニコッ!
カラリと晴れた爽やかな笑顔で、彼はチームメイトを招き寄せる。
前半5分にして迎えたサンパウロ二度目のキックオフは、もう間もなく始まろうとしていた。
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0ch BBS 2007-01-24