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屁理屈推理合戦withキャプ森2
[147]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ
:2017/10/05(木) 00:20:44 ID:???
反町「(で、11人目がサトリーヌ・コメージ。……この子だけはそっくりさんじゃなくて。しかも女の子なのかぁ……)」
サトリーヌ「…………」
その中では唯一同姓に有名選手を持たないのが、11人目の選手。サトリーヌ・コメージというフランス人の少女だった。
子ども達の中でも、とりわけ人形のように細い手足と白い肌が目立っていたが、
反町はむっつりとゴールへと向かった彼女を観察して思わず、「あっ」と声を上げてしまった。
反町「腕が、短い……」
メイド「ムッシュー・ソリマチ。あの子は……サトリーヌお嬢様は、生まれつき腕が短いのですよ」
燃えるような赤毛をお下げにし、深い緑色のドレスを着こんだ若い女性
――サトリーヌのメイドが近くに居たため、反町にそう耳打ちしてくれる。
メイド「それだけじゃあない。お嬢様は病弱で結石持ちな上、精神にちょっとした疾患があって、
お館様からも忌み子として嫌われています。ですが、それでもお嬢様は意固地で諦めないのです。
今日の来日にしたって、『自分も皆と一緒に、普通にサッカーがしたいんだ』って。
そう言って、仲の良いメイドを二人――そのうち一人があたいです――をお連れして、ここまで来たのですよ」
反町「そうなんですか……」
月並みな対応しかできない自分をもどかしく思いながらも、
反町は無言でゴールマウスに立つ、年端も行かぬ少女に想いを馳せる。
反町「(まだ3歳か4歳くらいなのに。そんなにしっかりとした子も居るんだな……)」
意固地で諦めない保育園児が居る一方で、煮え切らずに諦め癖のついた大学生が居るんだな。
そう自嘲するのは内心だけに留めておくことにした。
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0ch BBS 2007-01-24