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屁理屈推理合戦withキャプ森2


[18]吹飛の魔女モロサキーチェ ◆85KeWZMVkQ :2017/09/14(木) 00:27:17 ID:???
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【愛があっても視えない】

ストラットの様子がおかしくなったのは、
プレイ中のトラブルで、親友のバンビーノが再起不能の重症を負ってからだった。
そしてこの、「おかしい」とは、親友を傷つけた事への自責の念に駆られているとか、
それとも激情に流され我を失ってしまうという自らの悪癖に対する苛立ちとか、
そのような、通常考えられる程度ではなかった。

ミアータ「あのね……バンビーノは、『移籍』しちゃったんだよ?」

ストラット「く、来るな……! お前も俺を殺そうとしてるんだろ?」

――あの日以来、彼は極度の人間不信と被害妄想に陥ることとなった。
医者は彼の心中の繊細さを理由として療養を勧めたが、
抗精神薬の投与も、カウンセラーの介在も何の効果を為さなかった。

ストラット「ま、魔女だ……魔女が俺をつけてきている。魔女が……俺の命を狙っているんだ……!」

ミアータ「ストラット、また『魔女』が見えるの……? 魔女なんて、どこにも居はしないのに……!」

ストラット「五月蠅い! 君は反魔法の毒素に浸り切っているから、そんな暢気な事が言えるんだ。
      ああベアトリーチェ、俺が全て悪かった。だから早く、俺を殺してくれ。
      黄金郷への鍵は与えたもうた。だから、ああ、早く! 早くそのどす黒く邪悪な魔法で、
      俺のハラワタを誰よりも無様に惨めに引きずり出してくれッ!!」

サッカーを愛していたかつての好青年は消え失せ、黒魔術と、魔導書と、魔法薬と呪いに走ったストラットは、
恋人であった筈のミアータすらをも邪険に扱い、ただただ空想の魔女、『ベアトリーチェ』による死を望む毎日を過ごす。
始めは気丈に彼を支えていたミアータだったが、待てども待てども改善の見えない日々に、
彼女もまた、少しずつその心を壊していく。


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0ch BBS 2007-01-24