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キャプテン森崎外伝スレ13


[282]キャプ森ワールドカップ(仮) ◆85KeWZMVkQ :2018/07/22(日) 23:19:38 ID:MpimRrZ6
カルロス「いくぜ……『ファントムシュート』!」

ブワッギュゥウウウウウウウウウウウッ!!!
ギュゥィインギュゥィインギュゥィインギュゥィイン…!

全力で、ブラジルが誇る大砲の一つである『ファントムシュート』を放った。
幻影の如くブレては消える強烈な無回転シュートであるこの一撃は、
日向の『ライトニングタイガー』や火野の『倍速二回転トルネードシュート』にも匹敵し、
間違いなく世界最高クラスの必殺シュート。

カルロス「(これなら少なくとも、ナカヤマとジトーは吹き飛ばせる。そしてモリサキにボールを届かせる事は出来る!
       そこからコインブラやザガロの力を借りれば、1点をもぎ取る事はそう難しくない筈だ……!)」

しかしその直後、カルロスはそんな自分の見立てが甘かった事を思い知らされる。

バッ!

中山「(今だ……今がその時だ。俺が森崎の後ろでなく、対等に並び立つための証を見せる時!)」

グワァァァァァァァァァッ……!

カルロス「ナカヤマ……来たか!(だが……何だこの寒気のような感覚は……!)」

カルロスのシュートコースに的確に割り込んだのは中山だった。
当然彼のブロック力は世界屈指であり、場合によってはファントムシュートすらも防ぎうる可能性がある事を、
カルロスは充分に理解していた。だが、この時彼が感じた感覚は、シュートが防がれるという恐怖では無く。

カルロス「(……ナカヤマは、更に進化している?)」

森崎の相棒を自称して憚らず、あの傲岸不遜で唯我独尊な森崎が唯一その実力と才能を認める男。
中山政男に秘められた、底知れぬ――あれだけ多くの才能を開花させてもなお、今もまだ底知れぬそのポテンシャル。
その果てしなさへの、原初的な恐怖に他ならなかった。


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0ch BBS 2007-01-24