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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[261]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/18(土) 22:23:38 ID:5ApOXVYk
翼「当たり前だよ。確かに今の失点は大きかった。だけど、どうして俺が責任を感じなくちゃいけないんだい?
  だって、この失点のせいで、サッカーというスポーツの優位性を否定された訳じゃあないだろう。
  実際、今のゴールで観客達は大いに沸いてくれている。だったら、それで良い。
  ――俺達が負けても、サッカーが負ける訳じゃない。むしろ勝利だ。
  俺達の全力サッカーが、サッカーをより高い次元に昇華出来るんだったら、それで良いじゃないか!?」

ドトール「――皆目、理解できないな。自分の勝ち負けよりも、サッカーというスポーツの趨勢の方が大事という事か?
      だとしたら、ますます理解できん。そんな事、一選手が心配すべき事でもないし、心配したところで、
      一選手がどうにかできるような事ではない」

翼「君たちのような凡人の場合は、そうだね。だけど、俺は違う。
  俺はサッカーに何度も救われてきた。そして、サッカーに魂を捧げる事を誓った。
  分かるかな。俺とサッカーは一心同体。……相思相愛なんだよ。
  だから俺は、自分が負けたとしても、技術的な反省こそすれ、悔しいとは思わないんだ。
  サッカーさえ無事なら、それで良い。サッカーが盛り上がる為なら、俺は、何だってする」

石崎「(翼……もう、昔みたいに俺達を。チームメイトを見てくれないのかよ……?)」

新田「(……あの恍惚とした表情。正直言って、気持ち悪い)」

妖夢「(そうだ。彼は人間じゃない。彼の精神は既に、『サッカー』という概念と一体化しつつある。
     今の彼はまさしく、サッカーの神に仕える巫女。
     彼は、自分の神が命ずるならば。命さえ失っても何も感じないんだ。
     彼は狂ってる。けれど、その固い意志は……少しだけ、羨ましい)」

ストラット「……試合中に皆の気分を害してしまった事を、深く詫びたい。これは、俺のせいだ」

マウリシオ「そんな。俺達すら関わりたくない『アレ』と、必死に意思疎通をしてみようとするストラットさんを、
       尊敬こそすれども、詫びさせようとは努々思いませんよ」

リマ「と、とにかく! 次の策を練るのが肝要リマ! みんな、どうするリマか?
   リマ達が1点を返し、再び同点に。そして逆転するためには、どうしたら良いと思うリマ!?」


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0ch BBS 2007-01-24