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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[325]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/11/25(土) 19:45:02 ID:???

翼「後は……魂魄さん。正直言って、前半戦の君は微妙だよ。
  君程サッカーが上手かったら、もうちょっと色々出来る筈だよね?」ニコッ

妖夢「……分かっている」

翼「ま。俺ですら失敗するんだから、これ以上はとやかく言うつもりはないけどさ。
  でも、この試合の勝敗は君に掛かっているんだ。だから、宜しく頼むよ?」

妖夢「……ああ(そうだ。翼に言われるまでもない。私は、強いんだ。
    強い奴が、実力通りの活躍が出来なければ、戦犯としても叩かれても仕方ない。
    ……勝たなくては。何としても、どんな手を使ってでも、勝たなくては。
    ……勝たなくては、私の存在価値が、これまでの意味が、全て、失われる……!)」

しかし、幾ら戦術や布陣が理に敵っていたとして、それだけでは説明できないのが、
人間の感情であり、人間の造作であり、即ちサッカーというスポーツである。
知ってか知らずか、翼の言葉は妖夢を更に追い詰めていた。
もうこれ以上追い詰められても、彼女には安心できる場所などありはしないのに。

妖夢「(鈴仙。私はあなたを倒す。如何なる手を使ってでも。そして……私は、強い存在として、在り続ける!)」

張り詰めた糸は力なく切れるか。それとも、張り詰めたままに敵の喉を切り裂くか。
――全ては、数分後の後半戦に掛かっており。



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0ch BBS 2007-01-24