【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】

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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】

[650]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ ：2017/12/23(土) 13:34:09 ID:???
つかさ「（今の私に出来る事は、これ以上点を取らせない事だけ。……絶対に、後悔はしたくない）」

静葉「（ここまで私達を守ってくれた穣子の為にも……私は、諦めない）」

てゐ「（ここで負けたら恥ずかし過ぎて、憤死しちゃうよ。……最後まで足掻いて、生き切ってやる）」

反町「（恐れる物など何もない。俺は、自分の仕事をこなして、勝つ。東邦に居た時よりも、百倍シンプルだ）」

――彼らもまた、世界各地での修行を乗り越えてここまでやって来た。
不安はあっても、前へ前へと足を進めてここまでやって来た。
この試合でも、失点、同点、逆転……辛い局面を前にしても、彼らは進み続けた。

鈴仙「（いくら辛くても、いくら裏切られても、いくら失敗しても。
　　　　……私は信じ続けるし、決してあきらめない。そう教わって、私は強くなれた。それは、今の苦境だって同じ！）

鈴仙は奇しくもその時、中山が語ったとある男の顔を思い出していた。
中山以上に奇想天外で、中山以上に激しく道を切り開き、
……そして、中山以上に、辛く厳しい逆境に立ち向かい続けた男の顔を。
全くの意図すらせず、鈴仙はつい、彼のように、こう呟いていた。

鈴仙「あきらめん。あきらめん。あきらめんといったら、あきらめん……！」

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