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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[739]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2017/12/30(土) 23:28:05 ID:???
妖夢「――そんなのは、強がりだ。……だって。何故、敗北したばかりなのに。何故、そんな事が……そんな風に言えるの……?
    鈴仙の仲間が今日、何度鈴仙の期待や信頼を裏切ったのか。覚えていないの……?
    盤石な筈の場面でミスをして、成果も挙げられないような。そんな仲間を、どうして大切にしようとするの……!?」

鈴仙「その答えは、さっき言った筈よ」

対する鈴仙は、落ち着きを取り戻しながら、続ける。

鈴仙「何故なら。彼らは、私にとって、『かけがえのない』仲間だから。
    確かに合流してからの時間は短いし、中にはまだ合流すら出来てない仲間だっている。
    だけど、私は知っている。皆が強い想いを抱きながらサッカーをしていて。
    そしてその上で、私をキャプテンとして信頼し、一緒に前を目指してくれている。
    そこに成果とか、使えるとか使えないとか、そんなのは関係ない」

決して強がりではない。鈴仙は心の底から、そう強く思っていた。
だからこそ鈴仙は、胸を張ったままに妖夢にこう切り返す。

鈴仙「妖夢、あんたにはかけがえのないと断言出来る仲間はいるの?
    私からしたら、今のあんたこそ、一人ぼっちで強がっているようにしか見えない」

妖夢「そんな不確かで不確実な『かけがえのない仲間』なんて、要らない。
    私は、少しでも勝率を高めてくれるような仲間が居るのであれば、それで良い……」

妖夢は自分に言い聞かせるように、鈴仙にそう反論するのだが、その言葉は弱い。
強大な力を得ながらも尚、成果を挙げられない自分自身への焦りを抱き続けて来た妖夢は
成果など関係ないと言い切った鈴仙を、表面上では偽善だとして否定しつつも、その実内心は揺らいでいた。



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0ch BBS 2007-01-24