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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[752]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/03(水) 23:35:46 ID:???
〜幻想郷・八雲紫の領域〜

紫「――鈴仙・優曇華院・イナバ。己の分も弁えず、瞳に限界を超えた負荷を掛け。そして、自滅したか」

空間の裂け目から事の顛末を観測していた八雲紫は、僅かな嘲笑を湛えながら、そう吐き捨てた。

紫「貴女の計画も、とうとう失敗に終わるのではないかしら? 八意永琳」

永琳「…………」

永琳は、そんな彼女の傍に寄り添い、共に鈴仙が倒れる瞬間を見ていた。
八雲紫は、永琳が己の計画――霊夢や一部の有力人妖を中心とした全幻想郷代表を優勝させ、
既存の幻想郷の秩序をが盤石である事を世界に知らしめる――に反対している事を知っていたが、
知りつつ尚、彼女は永琳を自らの傍に置きたがり、永琳もまた彼女と行動を共にする事が多かった。
……無論、互いが互いを監視する為に、である。

紫「私の目的は一つ。今の全幻想郷代表を、来たる幻想スーパーJr.ユース大会で優勝させる。
  そしてそれは、より正々堂々とした手段で為される事が望ましい。その方が、我らの強さをより客観的に証明できるから。
  ――だから、私は貴女達の手駒を直接妨害する気は無かったのだけれど」

永琳「第三勢力は――豊聡耳神子の『ハイパーカンピオーネ』計画は別よ。
    彼女達は、自分達が勝つ為なら何でもやる。それこそ、選手の暗殺だってするでしょう。
    別に私は、八雲紫。貴女を疑いなどしていない」

紫「あら、それは助かったわ。……まあ。それは別として、私は貴女の愛弟子が志半ばで倒れても、
  それはそれで、悪くは無い結果だとも思ってるんだけどね。正々堂々が理想でも、棚ぼたを拾わない理由は無いもの」

くすくす、と悪趣味な笑いを向ける境界の妖怪を無視して、永琳は続ける。

永琳「……『プロジェクト・カウンターハクレイ』は、鈴仙を中心とした新チームを主軸としていた。
    その主軸が、視力を失って倒れたとなれば、私達の計画は徒花に終わる可能性は、
    いよいよ高くなったと言わざるを得ないでしょうね。ただ――」


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0ch BBS 2007-01-24