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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[772]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:28:06 ID:???
鈴仙「……!」

星「ど……どういう事ですか? だって、魅魔さんは仰いましたよね? プロジェクト・カウンターハクレイの目的は、
  被支配者側である人間、あるいは無名妖怪の連合軍が、支配者側である強豪妖怪及び博麗の巫女の連合軍に勝利すること。
  それをきっかけに、幻想郷に蔓延る価値観を一新させること、ですって。
  それで、だから私達のような、主流から外れる人妖達を募って、新チームを立ち上げたんですよね?
  だったら、何故……どうして、新チームは解散だなんて事が言えるのですか? 矛盾していますよ!」

ここで星が、鈴仙に代わり口を挟んだ。彼女も佳歩のようにやや直情的すぎ、少し抜けている箇所もあるが、
所属する聖白蓮の一番弟子にして、最も優秀な部下と評されるだけあって、頭の回転は速い。
元々の生真面目さもあってか、奔放な魅魔に対する反感もにじませながら、星は魅魔を睨み付けた。

魅魔「ああ。そうだね。確かにその通りだ。だからこそ、あたし達は、あんた達のチームを出したかった。
    でも、それで大会で負けちゃあ、八雲紫の思うがままだ」

この程度の反感は想定内だったのだろう。魅魔はたじろぐ事なく続ける。

魅魔「――だったら、少々理念から外れたとしても、
    『支配者側である強豪妖怪及び博麗の巫女の連合軍に勝利する』。
    ――この、一番大事な部分を果たし得るチームを出すって事も、次善策として存在し得ないかい?」

星「そ、それは……」

自分よりも背の高い星の威圧すらも意に介さず、魅魔は淡々と理屈に理屈で返す。
しかし星も負けてはいない。

星「ですが。そんな都合の良いチームなんて、そうそう作れませんよ!
  私達だって、あなた達の計画に沿って修行をしたから、なんとかここまで辿り着けた。
  他にも、私達と同じような修行を施した、バックアップのチームを用意していたとでも仰るのですか!
  もしも鈴仙がリオカップで優勝していたら、全てが無駄になっていたかもしれないのに!!」


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0ch BBS 2007-01-24