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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[773]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/06(土) 15:32:35 ID:???
魅魔「……あははっ」

星「なっ……! 何がおかしいのですか!? きちんと説明してください!!」

星が声を荒げれば荒げる程、魅魔は余裕綽綽に笑って受け流す。
果てや一触即発の雰囲気にもなりかねないところで、魅魔は漸く口を開いた。

魅魔「……いや、悪いね。別に意地悪しようと思った訳じゃあないんだ。
    ただ、”そこ”なんだよ。寅丸星よ。そこが、あたしが今日ここに来た一番の理由にして、
    あんた達に与えられた最後のチャンスにもなり得る部分なんだからさ。だから、どう話そうか、悩んでた」

鈴仙「最後の……チャンス?」

星「? ……ますます分かりません。勿体ぶるのはやめて、きちんと話して貰えませんか!?」

星は興奮冷めやらぬ様子で、もう一度魅魔を睨み付けている。
一方の鈴仙は、未だこの場に流され続けるのみだったが――『最後のチャンス』と魅魔が話した時、
確かに流れは変わったと、そう直観が告げていた。――敗北。失明。そしてチーム解散。
このどん底の状況に陥った鈴仙達を救うかもしれない、最後の蜘蛛の糸が垂れるのを感じた。

魅魔「分かった、分かった。元々こっちだって、どっかの隙間妖怪と違って、勿体ぶるのは得意じゃないんだ。
    ――それじゃあ、言うよ」

……果たして、そんな鈴仙の直観は半分的中していた。
確かにそれは、魅魔が言うとおり最後のチャンスであり、蜘蛛の糸だった。
ただし、その糸は鈴仙の想像よりも遥かに脆く。そして、登り詰めるに困難が予測されたからだ。
魅魔は間髪入れず、高らかにこう宣言した。


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0ch BBS 2007-01-24