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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[795]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/09(火) 00:15:24 ID:???
つかさ「――鈴仙さまはこれまでも自らの為に。私達の為に、充分に戦いました。
     その中で、負った傷を癒す事すらせずに、破滅するまで戦い続ける事が、本当に正しいのですか……!?」

鈴仙の決意を咎める者は、つかさだけでは無かった。

慧音「私も同感だ。鈴仙。もし君がここで戦いを止め、永遠亭で療養に入ったところで、それを逃げだと受け止める者は、
    このチームの何処にもいない。それに、もしも外で君を脱走兵扱いする者が居たとしたら――。
    その時は、この私がそいつらをなかったことにしてやる」

パチュリー「私達の乗った列車は、途中下車は出来ない。人は皆、それぞれに敷かれた運命という名のレールに従い、
        前に進み続ける事しかできないのだから――。だけど生憎、私も貴女も人じゃないもの。
        列車のガラスを割って、無理やり外に出ても良いし、何なら制御室に潜り込んで、エンジンを停止させてもいい。
        その意志は素晴らしいけれど、ただの無鉄砲であるならば。私は貴女のマスターとして、無理矢理に途中下車して貰うわ」

チームメイトの中でも特に賢く合理的な二人は、鈴仙の非合理的な行動原理を必ずしも肯定的には捉えない。

星「……鈴仙。私も、出来る事なら貴女の光となり、貴女が望む限り、最後まで共に戦い続けたい。
  かつて貴女が、ヒューガーにより困窮した私達を救ってくれた時と同じように。
  ですが、もしも貴女が望まないならば――その時は、私もまた、共に戦いから身を退こうと思っています」

彼女達の正論を前にして、再び場が膠着するよりも先に、星は鈴仙の意思を再度確認するのだが――。

鈴仙「………(あれ? 私……今、そんなに、不安じゃないかも)」

――その時だった。鈴仙が、自分自身の精神が、更なるステージへと進んだのだと自覚したのは。
仲間達の暖かさに触れて、冷静な諫言に触れて、ごちゃごちゃとしていた自分の脳内がクリアになる。

鈴仙「(やっぱり。私は……戦いたいんだ。諦めたくないんだ……!)」

その思いは、かつての自分なら絶対に抱かなかった、ストイックながら純粋な感情。
中山との、パスカルとの出会いから1年を前にして。鈴仙は自分自身が大きく変わっている事をここに自覚できた。


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0ch BBS 2007-01-24