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【道は】鈴仙奮闘記41【違えど】


[798]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/09(火) 00:18:50 ID:???
鈴仙達の中で、幻想郷の有力者とも言えるのは、古明地さとり位しか居ないのだが、彼女も即座に現金を用意できる訳ではない。
また、仮に現金があったところで、彼女には境界を操り空間を繋ぐような、便利な能力は持ち合わせていない。
――しかし、この金銭と交通面という切実な諸問題については、意外と簡単に解決しそうだった。

星「そこについては、私達――私と、ナズーリンと、にとりさんの、メキシコ派遣組に準備があります」

星が颯爽と自信に満ちた様子で、そう断言してくれたからだ。

鈴仙「……星。本当なの?」

ナズーリン「あまりにご都合主義で悪いけれど、ご主人の言っている事は本当だよ」

にとり「私の技術力も役に立ってるんだよ! いやぁ、やっぱり時代は文系よりも理系だよねぇ」

そして、星の自信を裏付けるかのように、彼女とメキシコでの修行を共にした二人が頷いている。

星「まず、当面の資産について。詳細はまた、今後語りたいと思いますが……。
  私は、メキシコでちょっとした資産を築き上げました。
  私達が数か月の間サッカーに打ち込んでいても、問題なく生活できる程度のものです」

ナズーリン「メキシコは貧富の差が激しい。その中でサッカーを続ける手段として……。
        私達は、財宝を集めて発見する、自分達の能力を利用したという訳さ」

星もナズーリンも詳しくは語らない為、その資産を得る為にも後ろめたい事情があった事は、容易に想像できる。
しかし、彼女達の意思を汲んで、ここは追及するべきではないと鈴仙は思った。

星「次に、魔界へと至る為の交通手段ですが、……私は、これを持っています。
  もっとも、長年使われていなかった為、暫くの間の修理やメンテナンスは必要となるでしょうが……」

にとり「そこについては、この私が責任をもって監修してるから大丈夫、ってなワケさ。
    河童の発明王とも呼ばれる河城にとり様の監修だからね。期待してくれてて良いよ!」


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