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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】


[131]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/15(月) 23:39:10 ID:???
仲間達も船室から飛び出して、鈴仙と一緒に空の青さに溶け込んで。
強い風に髪の毛を思いっきりなびかせながら、思い思いに仲の良い友人たちと
これからの戦いに想いを馳せたり、純粋に今を楽しんでいたり、いつも通り雑談をしたりしている。

コーチ「鈴仙よ。ワシはお主のかつての師匠のように、お主を導いてやる事は出来ん。
     じゃが……年長者として、見守る事は出来る。……具体的には、そうじゃの。
     トイレのゴミ箱にピンホールカメラを仕掛けたり、シャワーの、給水口に……こう、セットしたりとか」

鈴仙「それは見守りじゃなくて盗撮だー!? 流石に通報しますよ!?」

コーチ「……と、言うのは冗談としても。これからの戦いが厳しくなる事は確かじゃ。そんな時、ワシは頼りにならん。
     じゃから。その時は仲間を頼るのじゃよ。……これはワシの勘じゃが。
     鈴仙達の勝利は、ここに居る、14人の仲間達との絆にかかっている。そんな気がするのじゃて」

鈴仙「絆……ですか」

コーチ「左様。絆じゃ。それは功利主義により、往々にして一笑に付されるが、決して侮るべきものではないぞ」

鈴仙「はい……(絆。……絆、か。確かに、先のサンパウロ戦。私達は最低限の信頼こそあれども、
    基本的には各国から合流して来たばかりの急造チームだったのかもしれない。だから、勝てなかった。
    ……そう、考える事も出来るのかもしれないわね)」

魔界へのワープを間近に控え、大空高く飛んだ鈴仙に対し、コーチはそう諭す。
絆。鈴仙はそのある意味では夢想的で理想主義的な都合の良い言葉を。何度も心の中で繰り返した。

鈴仙「(今はまだ、結束したての15人の新チームだけど。……でも、私はこのチームを大事にしていきたい。それは確かだ)」

ここに居る鈴仙の仲間達は、リオカップの敗北や、プロジェクト・カウンターハクレイからの離脱という困難を受けても尚。
鈴仙の為に涙を流し、鈴仙の為に立ち上がってくれた、掛けがえの無い友人達である。
ならば――と。鈴仙は青空を肌に触れて感じながら、思う。リオカップは終わりではない。


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0ch BBS 2007-01-24