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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】


[251]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/20(土) 19:13:49 ID:???
コーチ「さて。両チームとも、キャプテンを先頭にして整列じゃ」

かくして、陣形を決めた鈴仙チームとパチュリーチームは、審判を務めるコーチを挟んで対峙した。

コーチ「前にも話したが、試合ルールについておさらいじゃ。
     試合は15分ハーフで、延長戦は無し。引き分けの時は引き分けじゃ。
     カードは出さんが、反則は取るからの。変なプレイは慎むように。
     そして、コートは見ての通り、普段よりも狭いコートを使うゾイ。
     故に、選手は少なくとも、プレスの頻度は変わらず――いや、むしろ多くなるじゃろうし。
     【より少ない人数でも、囲まれた場合の不利は大きくなる】じゃろうな」

霞「統計データによりますと、このコートでは、普段のコートと違って、
  人数補正の掛かり方が−1人分されるみたいです。
  つまり、+2の補正が掛かるのが、4人でなく3人に囲まれた時点で発生し。
  +3の補正が掛かるのが、7人でなく6人に囲まれた時点で発生するようですね」

にとり「人数補正……? −1人分……?」

ナズーリン「というか。一体どんな統計なんだ、それは……」

コーチ「コホン。それでは……質問が無いようなら、コイントスに移るゾイ。
     両チームのキャプテンは前に」

鈴仙「はい!」

パチュリー「……気を付けてよね。いくら妖力で気配が見えると言っても、完全じゃないんだから」

勢いよく一歩前に進む鈴仙と、気だるげに前に進み、鈴仙にそう忠言するパチュリー。
外面上、二人の温度差は大きかったが――チームの皆は知っている。
パチュリーもまた、鈴仙と同じく、心の奥底に熱い物を秘めた少女であることを。


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0ch BBS 2007-01-24