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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】


[29]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/11(木) 23:05:49 ID:???
鈴仙「そ、そんなに必死だったかな? たぶんその時から、私はクールなお姉さんキャラだった気がするけど」

ナズーリン「どの口が言うかな。凄くどもりながら、「私がキャプテンやるー!」って、唐突に叫んでたじゃないか。
       ……そんな顔しなくたっていいじゃないか。だって、私は本当に驚いているんだよ。
       そんな自分の事だけで精一杯だった君が、本当にキャプテンとして皆を率いて。
       今みたいな辛い状況でも、強い心で前を向き続けているなんて」

鈴仙「そう言ってくれると嬉しい。でも、今だって必死なんだよ? ただ、……でも。そうね。
    なんというか、必死なのに慣れて来たというか、無理しなくても必死になれるっていうか」

ナズーリン「はは、何だよそれ。意味が分からないな」

思い出話を交えながら、二人は楽しく語らい合う。失意の中、鈴仙の不安を受け止めてくれた星は勿論友人であるが、
この小さな賢将もまた、鈴仙の仲間である事は間違いなかった。

鈴仙「……それに。変わったのは私だけじゃない。あんたも、星も。それと、にとりだってそうよ。
    なんか、メキシコの空気に焼かれて一皮剥けたんじゃないの〜?」

ナズーリン「まあ、ね。私はともかく、あの二人は――ご主人様と、河城にとり。あの二人は特に、あの国で揉まれて強くなったと思う」

やがて話題は、鈴仙の話からメキシコへと渡ったナズーリン達自身の話へと移った。
他のメンバーと異なり、リオカップまでに合流する事が叶わなかった彼女達だが、
幻想郷に居た頃よりも、明らかに一回りも二回りも成長している事が、見ずともわかる。

鈴仙「聞かせてよ。メキシコの話。あんた達が、そこでどんな風に強くなったのか。
    そしてそこで、どんな人と出会って、どんな事が起きたのか」

ナズーリン「仕方ないな。……まあ、どのみち次に皆で顔を合わせた時は、話題になるだろうし。
        昨日言った、”聖輦船”が何故、ご主人やにとりの手元に渡ったかの答えにもなる」

軽く溜息をつきながら、ナズーリンは語り始める。
しかしその横顔は、決して嫌そうな表情ではない。それはまるで、試練を乗り越えた戦士の表情。


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0ch BBS 2007-01-24