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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】


[30]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/11(木) 23:07:11 ID:???
ナズーリン「――私達が来たメキシコは、開発独裁政権の下、途轍もない格差社会が生まれていた。
        今から話すのは、富者であるご主人とその仲間が、貧者である河城にとりとその仲間と、
        如何にして対立し、ぶつかり合い。そして……和解したか。その物語の、ごく一部だ」

やがて彼女は紡ぎ始める。未だ知られざる、星達の戦いの軌跡を――。

〜メキシコ・エルメキシコシティ〜

メキシコの首都・メキシコシティは空に浮かんでいた。
本当に魔法で浮かんでいる訳ではない。巨大なコンクリートの塔が地面から伸びており、
その上には、塔を地表ごと覆い隠すように、更に巨大な鉄のプレートが被さっていた。
エルメキシコシティは、そのプレートの上に造られた未来都市。
そこに住む富者達は、地球上で最も物質的に豊かな暮らしを享受していた。

エスパーニャ「ヘイ、トラマル! 今日も良い天気だな!」

星「……ああ。は、はい(ナズーリンやにとりさんとはぐれたと思ったら、3億ペソ相当の宝くじ券を拾ってしまい。
  そこから寄って来た方々の言う通りにしていたら、みるみる内に資産が増えて、こんな事になってしまうなんて。
  私は、一体どうすれば。幸いにもサッカーの特訓が出来る以上、このまま流されるしかないのでしょうか……?)」

寅丸星は、そんな未来都市で、最高のサッカー環境を与えられていた。
元々財宝が集まる彼女の能力の特性上、彼女の下に資産が集まるのは必定であり。
メキシコに来て暫くで、気付けばプレート上層都市・エルメキシコシティの在住権を得たのだった。

エスパーニャ「さあ、今日も練習頑張ろうぜ。なんたって明日は、社長杯の決勝戦なんだからな」

星「……ええ」

彼女のチームメイトはこの馴れ馴れしい印象の少年・エスパーニャ。
富裕層出身の彼はかつて、コネでスペインのクラブにサッカー留学していた事から
当時(メキシコシティが地上にあった頃)の貧困層のチームメイトにつけられた渾名を、何故か選手登録名にしており、
そこには貧困層のやっかみなど取るに足らない、という傲慢さが見て取れて、星はあまり彼の事が好きになれなかった。


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0ch BBS 2007-01-24