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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】


[31]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2018/01/11(木) 23:08:58 ID:???
フラン「…………」

そして驚いたのは、星の知り合いがもう一人、このチームに居た事だった。
彼女の名前はフランドール・スカーレット。幻想郷では高名なる紅魔館の子女にして、
当主たるレミリア・スカーレットの実妹。そんな彼女が、何故かこのチームに紛れていた事は、
新天地に怯える星を安心させたのだが――。

フラン「みんな嫌い。私をこんな所においやったお姉様も、あんた達も、嫌い……」

彼女は常に不機嫌さを隠そうとせず、星に限らず決して誰とも親しくなる素振りを見せないのだった。

エスパーニャ「家に金はあるんだろうが、姉から愛想つかされたんだろうよ。可哀想に」

エスパーニャはフランが聞いている事も気にせず、無神経にそう声を上げる。
勿論その度に星は咎めるのだが、彼はそれを無視して、

エスパーニャ「……トラマルには期待してるぜ。お前は、俺がラストパスを上げるに相応しいFWだ」

――と、星の肩を叩いて上機嫌に言う。世代屈指のパサーとも評される彼からの信頼は、
しかし、彼の人格を知る星にとってそう嬉しいものではなかった。

星「(……これまで、私は腕を磨いてきました。しかしそれは全て、命蓮寺の皆の希望となる為。
   それと、親友である鈴仙と、もう一度肩を並べて戦う為。それ以外はありません!)」

星は内心では決然としながら、しかし元の優柔不断でお人好しの性格が祟って、
彼の言葉には曖昧に頷き返す事しか出来ないのだが――そんな中でも思い出していた。
星がここまでに至った道を。自らの成長の軌跡を――。

星「(そう。私は強くなった。具体的には……)」


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