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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】
[84]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2018/01/14(日) 14:56:17 ID:???
星「……ッ! ご、ごめん、なさい……!」
星はその瞬間、自らの過ちを悟った。……とどのつまり、これが星の弱点。
彼女は常に財産に、仲間に、環境に恵まれていたが故に。
彼らのような恵まれぬ者達を憐みこそすれ、根本を理解する事が出来なかったのだ。
そして、気付いた頃にはもう遅すぎた。
エスパダス「……テメエは社長よりも先に血祭りに挙げてやる。おい、ガルシア」
ガルシア「さらば金持ち! さよなら現世!!」
ガルシアと呼ばれた、彼の仲間の一人は、その大柄な体躯で飛び出して、
細身で長身な星の身体に覆いかぶろうとする。
エスパダス「殺しはするな。その代わり、暫くサッカーを出来ない身体にしてやれ!」
にとり「(ひゅ、ひゅぃっ!? あいつら、幾らなんでもキレ過ぎだよっ!?
どどど、どーしよう!? これって私が止めるべき!?
でもでも、あいつ等は一応アレでも私の生活を助けてくれた盟友だし……!?)」
星「……ッ!」
虎の妖怪でもある星は体術に長けており、ルチャの技巧と体躯を活かしたパワーに溢れる
ガルシアの攻撃を受けたとしても、致命傷になる事はないだろう。
しかし、エスパダス達に自身の弱さを突かれた星は、立ちすくんで動く事が出来ないでいた。
にとりも、同郷の仲間を助けてやりたい気持ちはあったが、
肝心な所で気弱になる性格も相まって、盟友である彼らの暴走を止められない。
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0ch BBS 2007-01-24