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【希望は】鈴仙奮闘記42【魔界より】
[97]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2018/01/14(日) 20:16:41 ID:???
星「聖、……ひじりぃ! しっかりしてください……!!」
試合を投げ出し、星は倒れた師に対して駆け寄った。彼女は虚ろな目で星に対して微笑んで。
白蓮「……星。貴女は、あなたのままで……強く、なりなさい」
星「無理です……! 私は弱いです。私は、メキシコに来ても、何も出来なかった!!
一人では日向も倒そうとすら思えず。こうして戦う事も出来なかった!!
私には無理なんですよ。聖……! 私は、臆病で優柔不断で……!」
白蓮「星。貴女は自信を持ちなさい。貴女の臆病は、私には理知的で賢明に見えますし。
優柔不断だって、悪い事じゃあない。優しくて、柔らかくて、断つ事が出来ないだけなんですから。
――貴女は、私にならなくても良い。貴女は、あなたらしく……ゴホッ!」
ナズーリン「もう無理だ! 早くスウェーデン産のメディカルマシーンに! でないと危ない!」
日向「ククク……自由に使え。流石の俺も、人が死なれちゃ寝ざめが悪いんでな」
星「(私は、私らしく……決して、聖にならなくても、良い。聖白蓮の代理では無く。
寅丸星という妖怪として。私は――皆を導く!)――日向、小次郎……!!」
重傷を負いながら退場する白蓮を前に、星はこれまでの悩みを漸く捨て去る。
そして――。
星「……私は、貴様と比べても無力だ。周囲の助けがないと何も出来ないダメ虎だ。
――で? それがどうした。私はそれでも戦う。……それが私の決めた意思だから!
見ていろ! これが私らしく磨き上げた、完全なる浄化……!」
グワァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ……!
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0ch BBS 2007-01-24