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【SSです】幻想でない軽業師


[105]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:12:40 ID:???
正直な所を言って、これを穣子に対して話すべきかどうかも、反町は迷った。
オータムスカイズのキャプテンである反町は、それ相応の責任というものも持ち合わせている。
そんな反町が他所からの引き抜きがあり、それに対して迷いを見せているとなれば……。
神奈子と反町、双方にとっても、あまりいい噂は立たないだろう。

だが、それでも……反町は穣子には話しておきたかった。
それが穣子がこんな事を誰にも話さないと信じての事だったのか。
はたまた、迷いを誰かに打ち明けて楽になりたいという気持ちがあったのか。
それはわからないが――いずれにせよ、反町が穣子の事を信頼しての吐露であったのは違いない。

そんな告白に対して、穣子は少しだけ驚いた様子を見せながら……。

穣子「で? あんたはどうするの?」
反町「…………こんな事言ったらどうかと思われるかもしれないけど、迷ってる」

外の世界に帰るか。オータムスカイズに残るか。守矢フルーツズに移籍をするか。
3つの選択肢は、提示された時から、ずっと反町の脳裏に焼き付いて離れなかった。
これがもし、自分の中に小さな自分たちがいて、それらが多数決を取り決定するという方式なら……反町はここまで迷っていなかっただろう。
しかし、当然ながら反町の中にはそんな便利な機能などついていない。
故に迷う。


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