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【SSです】幻想でない軽業師
[107]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/01/28(日) 22:16:20 ID:???
ぺちん、といい音を立てて反町の額に突き刺さる穣子の手刀。
いや、手刀でぺちんなんて音は立たないだろと思いながらも反町は首を傾げながら額を摩り……穣子を見やる。
穣子「男ならとっとと決めなさい! 情けない!!」
反町「うっ……しょ、しょうがないだろ。 一生を決める事なんだから!!」
そう、一生を決める事だ。
厳密にいえばそれは外の世界に帰るか否かの選択が主ではあるのだが、
仮に幻想郷に残るとしてもオータムスカイズに残るか守矢フルーツズに移籍をするかではやはり大きな違いがある。
だからこそここまで反町は悩みに悩んでいたのだが、穣子はそんな言葉を鼻で笑い飛ばした。
穣子「一生を決める事だからって、うじうじ考えてるだけじゃ埒あかないでしょ!
大体がさ……一生を決める事って言っても、あんたが考えてるのずっとずっと、すぐそこの事ばっかじゃない」
反町「はぁ? どこがだよ!?」
穣子「外の世界に帰ったら両親や友人がいる。 ええ、いるでしょうね。 いつまで?
外の世界に戻ったら、ずっとその人たちと生活するの?」
反町「それは……いや、そういう話じゃないだろ!?」
穣子「そういう話よ、これは」
些か乱暴ではある、あるが――穣子の言葉にも、一理くらいはある。
今の反町は、あくまで立場としては中学生。
当然ながら親元で過ごし、そして友人らと仲良く遊ぶというのが普通だ。
だが、反町も大人になれば親元は離れる。進路が違えば友人と会う機会も少なくなる。
穣子「要は早いか遅いかの話でしょ? 違う?」
反町「いや……」
穣子「幻想郷に残るにしたってそうよ。 オータムスカイズを離れたくない、
って言ったって、このチーム出来てまだ半年すら経ってないくらいよ?」
反町「………………」
穣子「私だって愛着はある。 でも、それに引きずられてちゃ駄目でしょ」
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0ch BBS 2007-01-24