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【SSです】幻想でない軽業師


[117]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/01/28(日) 22:30:54 ID:???
穣子「だけど、あいつは早苗が好きだって言うし、早苗もあいつが好きだし!
   強くなれて、思い人のいる所にいれるなら、それが1番じゃない!」
静葉「……そうね」

しかし、それは叶わない。
いつかの時に静葉が言ったように、少年は成長をする。いつまでも見守るという事は出来ない。
そして、どれだけ絆を結んでも、それは男女の愛にはきっと敵わないのだろう。

穣子「私は、あいつに言ったわ。 いつかあいつに受けた恩は、信仰は、必ず返してやるって」
静葉「………………」
穣子「それが女神である私の誇りだって。 でも、でもね……私、あいつにまだ何も出来てない……」

それは違う、と静葉は言いたかった。
確かにサッカーではずっと反町の世話になっていた、反町がここまで引っ張ってきた――それは疑いようの余地も無いだろう。
だが、日常生活でも――そして、繋がりとしても、誰よりも支え続けていたのは穣子だ。
いきなり幻想郷へとやってきて、右も左もわからない反町を助けていたのは、穣子だ。
……それを言っても、彼女は納得しないのだろうから、静葉はじっと口を噤んでいたが。

穣子「私だって、別れたくない……」
静葉「………………」

それがきっと、穣子の本音なのだろう。
それでも、彼女は、自身の誇りや、何よりも反町の事を思って、身を引く事を決断した。

静葉「(一樹くんを……引き留めたい、所なのだけど)」

誰よりも近くにいた穣子がそう言うのだ。一体、どうして静葉が引き留める事が出来るだろう。
それは静葉だけではなく、このオータムスカイズにいる――他の誰にも言える事だ。
穣子がそう決断をした、ならば、それに口を挟める者など――空気を読まない何人かはいるだろうが、それもまた、静葉が許さない。


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0ch BBS 2007-01-24