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【SSです】幻想でない軽業師
[145]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/01(木) 22:23:38 ID:???
妹紅は考えていた。
そもそも――彼女自身も、オータムスカイズには途中加入をした選手である。
当初はコーチとして、未熟な選手たちが多い中で得意とするタックルや競り合い、シュートを教えてきた。
その切っ掛けとなったのは、やはり反町である。
元来、蓬莱人――不死の体を持つが故に、人との関わりを避けようとしてきた妹紅。
そんな彼女が再び人妖と交わろうとするようになったのは、反町のお蔭であった。
彼と出会い、交流を深め、時には草サッカーの助っ人として呼ばれ、
そして世捨て人のような、達観したようなそぶりを見せながらも、その実、人に焦がれ寂しがっていた妹紅。
その外殻を捨て去り、素直に1つのチームの一員としてチームスポーツを楽しむ事を教えてくれたのは反町なのだ。
妹紅「(感謝してる……感謝してるんだ。 でも……)」
ただ、それと同時に妹紅を助けたのは静葉でもある。
妹紅「(あの時、私の庵に反町と静葉が来てくれて……2人が揃って私を誘ってくれたんだ。
そのおかげで私はオータムスカイズにいる)」
妹紅にとってオータムスカイズで過ごす日々は楽しいものだった。
久方ぶりに多くの者たちとの共同生活を行い、サッカーを通じて友情を育んだ。
長年の宿敵であった輝夜とも打ち解けるようになり、妖精1とにとりの猛特訓に付き合った思い出もある。
日数で言えば、今まで妹紅が過ごしてきた日々に比べれば本当に極僅か。
それでも、妹紅にとっては掛け替えのない時間だった。
本音を言うならば、誰も移籍する事なく、同じチームでずっとサッカーをしていたい。
妹紅「(でも……駄目なんだよね)」
それは永遠を生きる妹紅がいつも繰り返してきた事。
永遠に、ずっとこの"今"が続いて欲しいと願う妹紅とは対照的に、"生きる"者たちは変化をしていく。
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0ch BBS 2007-01-24