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【SSです】幻想でない軽業師


[146]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/01(木) 22:24:47 ID:???
妹紅「(昔はそれが嫌だったんだ……今は続かない。永遠なんてものは本来無い筈なんだ。
    こういう思いがしたくないから、人と関わり合うのだって嫌だった……けど)」

それを受け入れて、人の中で生き続けると妹紅は決めたのだ。
他ならぬ反町と、静葉の言葉によって。
だからこそ、今の状況を受け入れなければならない。

妹紅「(そう、わかっていた事なんだ。 変わっていく事は。
    まさかキャプテンの反町が……っていうのは驚いたけど、幽香だっていなくなってるし……。
    それを受けて大妖精たちも移籍に傾いてる。 そういう流れが来たって、別におかしくはない。
    問題はそれを受けて、私がどうするか……)」

空返事をしてから考え込むようにしていた妹紅を、静葉は不安げに見やる。
静葉だけではない――多くの者たちは、極端な熱血漢へと変貌した妹紅の物珍しい大人しい姿に呆気を取られていた。
そんな視線を知ってか知らずか、迷いに迷った妹紅は、1つの決断を下した。

妹紅「私は……残る。 オータムスカイズに残るよ」
静葉「! そう……ええ、歓迎するわ妹紅」
妹紅「こっちこそ、これからもよろしくね!」

喜びを隠さずに声を上ずらせる静葉に対して、妹紅は笑みを浮かべながら返答する。
その笑みの裏側で、妹紅は考えていた。
反町にも静葉にも感謝はしている、恩がある。ならばどちらを取るのか。

妹紅はどちらも取らなかった。というより、個人を対象とする事を止めた。

妹紅「(反町にも静葉も、本当に感謝してる。 でも……私が一番感謝してるのはこのチームに対してなんだ。
    みんながバラバラになるなら――いや、なっても。 このチームの皆が私にしてくれた事を忘れない為に。
    私はこのチームの存在が無くなるまでここにいる。 仮になくなったとしても――ずっと忘れない)」

人ではなく、チームへの感謝。自身を変えてくれた、受け入れてくれた多くの仲間たち。
短い間だったとはいえ、共にいた事を忘れないように。藤原妹紅は残留の意志を表明した


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0ch BBS 2007-01-24