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【SSです】幻想でない軽業師
[148]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/01(木) 22:27:00 ID:???
そう考えながら、にとりはそっと視線を斜め向かいへと向けた。
妖精1「………………」
にとり「………………」
そこでは少しだけ不安そうに、しかし話し合いが始まってからじっとこちらに視線を向ける愛弟子の姿がある。
かつて才能があると見出し、師弟関係を結びながら、
しかし放任主義から大きく他の妖精たちと実力差をつけられてしまった妖精1。
彼女の訴えを聞き、初めてにとりは己の過ちを理解し、彼女の為に全てを捧げた。
自分の練習時間を削り、妖精1を鍛え上げた。幻想郷Jrユースの合宿でも、常に共に過ごしてきた。
それでもまだ足りない。
にとり「(私が思っていた妖精1は、思慮深くて大人びていて、こっちの考えをしっかりわかってくれてる奴だった。
ところが、話し合ってみればなんてことない。あいつもやっぱり妖精なんだ)」
それは悪い意味ではない。
にとり「(思慮深いんじゃなくて臆病なんだ。 大人びているんじゃなくて諦めているんだ。
こっちの考えをわかってくれて黙ってるんじゃない、自分を出すのが苦手なんだ)」
なんてことはない、1番理知的に思えた妖精1も……やはり、ただの子供に近い精神構造をしているだけである。
それを知らなかったにとりは、かつて傷つけてしまった。
だからこそ周囲に対して劣等感を抱き、自分に自信を持てない妖精1をなんとかしてやりたかった。
にとり「(だから私が1番に考えるべきは妖精1の事だ。
どうするのが妖精1の為になるか、妖精1の成長に繋がるのか。
……妖精1が自信を持てるようになるのか。 考えるんだ)」
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0ch BBS 2007-01-24