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【SSです】幻想でない軽業師


[150]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/01(木) 22:29:46 ID:???

にとりが妖精1に見出した才能――それは群を抜いたマンマーカーとしての才覚である。
特別鋭いタックルが出来る訳ではない、パスカットが得意という訳でもない、ブロック出来るのは三流ストライカーのシュートくらい。
ただ、彼女は類まれなる反射神経と、マンマークについた際に発揮する粘り強さを持っていた。
即ち、ストライカーが打ってから止めるのではない。
打たれる前に止めるのである。

にとり「(勿論そういった面でも反町は格好の練習相手になるだろうさ。
     でも違う、私はこいつに自信をつけさせてやりたいんだ)」

自信をつけるにはどうするか。成功体験をさせるのが1番である。
それも、出来れば大きな事で成功させてやるのが1番いい。

にとり「(それなら……『反町が敵に回った方』が、よっぽどやりやすい筈だ)」

現状でも、妖精1のマンマーク技術ならば反町がボールをキープ出来る確率もそこまで高くない。
無論、守矢に移籍してからも反町が練習を積み重ね、ドリブル技術を向上させる可能性もあるが、
そこはそれ。にとりも信頼と実績の鬼コーチング(河童だが)で更に上をいけばいいだけの話である。

にとり「(実際、妖精1の才能はまだまだこんなもんじゃない。 反町が相手なら、高い確率でボールを奪えるようにだってなる筈だ。
     反町は……ストライカーとしては一流だけど魔理沙みたいになんでも器用にってタイプじゃないしね。
     だからこそ、敵に回す方がいい。 世界トップだろうストライカーを止められれば、何よりの自信になる! よし……!)
    妖精1、いいかい?」
妖精1「……うん」

1つ断りを入れてから、にとりは大きく頷くとその口を開いた。

にとり「私と妖精1も残留するよ。 ……いいね?」
妖精1「ん……(河童がそう判断するなら、私は信じるだけよ)」

かつて崩壊しかけ、しかし何よりも強固となった師弟の絆を確認しながら、
こうしてにとりと妖精1は残留を表明した。


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0ch BBS 2007-01-24