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【SSです】幻想でない軽業師
[165]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/05(月) 22:14:29 ID:???
質問に対して質問で返すのはルール違反であるが、勿論賢い橙は主人の主人である紫に対して指摘はしない。
素直に質問にしっかりと答える。
それに紫は一つ頷くと……更に1つ問いかけた。
紫「なら……強くなる為に、今のチームから離れるのはどう思う?」
橙「にゃっ!?」
その問いかけに対し、橙は思わず飛び上がらん程に驚いた。
今のチーム――即ち、オータムスカイズから離脱をする。
彼女としては、はっきり言って考えた事の無い事柄である。
橙「離れ……え、えっと……それは、マヨヒガに帰ってこいって事、ですかにゃ?」
藍「ああいや、違うんだよ橙。 ……先ほど紫様が仰られたように、まだ詳しくは言えない。
ただ……そうだね、言ってしまえば、橙に武者修行をしてもらおうか、と思っているんだ」
橙「む、武者修行……ですかにゃ?」
武者と聞いて橙の頭の中で、どこぞのPK絶対外すウーマンな半霊シューターがちらつく。
あまりいいイメージが沸かなかった。
藍「サッカーの修行をね。 ……橙は今のままでも十分トップクラスの攻撃能力を持ってる。
ただ、もっと上手くなれる筈だ」
紫「って、藍がどうしても勧めるからね。 私としては本来なら藍に行ってほしかったんだけど……」
橙「あの……? 藍様が行く予定だったっていうのは?」
藍「うん……まあ、色々あってね。 私か、橙か。 どちらかしか行けないんだ。
だが、私は橙に行ってほしいと思って紫様に推薦したんだよ。
さっきも言ったように、橙はもっともっと上手くなれるからね」
橙「(ら、藍様に期待されてるんだにゃ……!)」
その言葉は、橙にとってこれ以上ない歓びであった。
事実として、橙はその攻撃能力"だけ"を見れば、既に藍に伯仲―― 一部は凌駕すらしてしまっている。
出来る事なら、その気持ちには応えたい。が……。
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0ch BBS 2007-01-24