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【SSです】幻想でない軽業師


[205]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:31:20 ID:???
単純な力量不足ではあるものの、反町も佐野も十把一絡げの一員でしかなかった。
反町は単純に、雑魚チームを相手に得点を荒稼ぎしてなんとか得点王を取っただけの凡夫。
そして佐野はキープ力に関してはある程度目を見張るものがあるものの、FWとしては得点力の低さが目立ち、
おまけにそのキープ力についてもチーム内にはもっと上手いものがゴロゴロいるという有様だった。

圧倒的なシュート力を持ち、FWの中でも頭一つ抜けている日向小次郎の相方を任せるに足るサブFW。
その競争の中でも下位に位置をしていたのが両者である。

だが、この幻想郷へとやってきて両者は大きく変化を遂げた。
佐野はドリブルの精度を上げて更にキープ力を増し、不安だった得点力も(椛の力を借りてであるが)ある程度解消。
MFとしても十分通用をするだけのパス精度まで身に着けた。
……守備については、まるで手つかずであったが。
少なくとも、今、全日本へと戻ればレギュラーが確約されるであろう程の実力は得た。

ただ、それ以上に劇的な変化を遂げたのが反町だった。
元々は帯に短し襷に長し……総合的な能力で言えば日向、来生に次ぐ実力者でありながらも、
尖った部分が無い――長所が無い故に目立たない選手であった反町。
そんな彼はこの幻想郷で、爆発的なシュート力を身に着けた。
必殺シュートを編み出そうとしてたまたま見つけた、ドライブ回転をかけたシュートへの適性。
地道にコツコツと、努力を重ねて身に付いたシュートの威力。
そして、それらを最大限に生かせるだけの精密過ぎるシュートコントロール。
天才とは及ばないまでも秀才とも言える頭脳も武器とし、彼は大きな進化を遂げた。

佐野がレギュラー確定とするならば、反町はまずエースストライカーとしてチームの中心となれる程。
それ程までに互いに力をつけ――そして、その差は開いていた。


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0ch BBS 2007-01-24