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【SSです】幻想でない軽業師


[217]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/10(土) 00:51:12 ID:???
とまあ、いたのである。一輪は確かにそこに存在をしていた。
ただ、致命的なまでにタイミングが悪く、そして目立った行動も取っていなかったが為に存在感が薄かった。
薄かったが――ことここに来て、ようやく姿を現した。
先にも記したように、大きな決意を胸に秘めて。

佐野「いいのかよイチさん、3年だぜ3年? 3年もどこともわからん場所で過ごすんだぜ?」
一輪「心配無用。 覚悟は決めたわ」

佐野も当然、一輪が白蓮を慕っている事は知っている。
何せ常日頃から白蓮の後をついて回り、何か白蓮に声をかけられればそれだけで幸福そうな表情を浮かべ、
ただただ白蓮の言う事に付き従い、白蓮の為に動いてきたのだ。
一種の盲目的――盲信的なまでの行動に、佐野としては色々と勘繰りそうになったものの、
そういったものではなく純粋な憧れである……と一応一輪には聞かされたが、ともかく。
そんな一輪が白蓮から離れて平気でいられる筈が無いと思っている。

ただ、一輪の中では既に留学に対する決意は固いらしい。

一輪「確かに姐さんのお傍を離れるのは悲しいけど……でも、現実的に考えたら私くらいしか行けそうなのはいないし」

一輪のこの命蓮寺での役回りは、主に白蓮の補佐などである。
本尊である星のようにいなくなってはそもそも立ち行かない訳でもなければ、ナズーリンのように他の重要な任務を持っている訳でもない。
言ってみれば、いないと困る存在ではあるが――いなくても、それはそれでギリなんとかなる。
周囲でカバーしようと思えばカバー出来る穴であった。

一輪「それに、これもまた姐さんの為ならば!」
白蓮「一輪……そこまで……」
一輪「お任せ下さい、姐さん! この雲居一輪、見事命蓮寺の代表としてお勤めを果たしてまいります!!」


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0ch BBS 2007-01-24