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【SSです】幻想でない軽業師
[219]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To
:2018/02/10(土) 00:53:45 ID:???
一輪「あの……ところで、私達どこに行けばいいのかしら?」
そして、5分後、戻ってきた。勿論、佐野を引き連れて。
行き先も聞いていなければ、そもそも外界へ行くというのに空に飛びあがってどうするのかという話。
勢いのまま飛び出したものの、どうせすぐに戻ってくるだろうというのは自明の理であり。
帰ってきた瞬間、ナズーリンは待ってましたと言わんばかりに一言告げるのだった。
ナズーリン「キミは……実にバカだなあ」
一輪「なにィ!?」
佐野「イチさん……スピードだし過ぎ……俺ちょっとチビったかもしれん」
とにもかくにも、こうして新たな一歩を踏み出す者たちが決まった。
幻想を飛び出した軽業師――佐野満。
守りし地味系暴走大輪――雲居一輪。
あまりにも不安過ぎる人選と、やはり不安な先行き。
それでもこんな所から、彼らの新たな物語は始まってゆくのである。
………
小町「しかしホント、なんでお前さんはいかないんだい? あの反町ってのに勝つにゃいい機会じゃないか」
魔理沙「しつけーなぁ。 言ったろ、色々やる事があるって」
魅魔「ま、あんまり苛めないでやっとくれ。 こいつもこいつで、色々と触発された事があるのさ。 なぁ?」
魔理沙「…………」プイッ
執拗な追求に、魔理沙は何故か頬を染めながら視線を横に逸らした。
丁度その視線の先に、床に置かれた新聞が目に入る。
その一面に写る、幸せそうにはにかむ早苗を見て……魔理沙は少しだけ、頬の紅潮を強めるのだった。
魔理沙「けっ……!」
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0ch BBS 2007-01-24