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【SSです】幻想でない軽業師


[236]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/15(木) 00:47:26 ID:???
頬を膨らませるフランドールに対してレミリアは矢継ぎ早に言葉を口にしていく。
それはフランを心から心配しての事であり、ともすれば過保護とも言える程のものではあったのだが、レミリアにとっては真剣そのもの。
495歳児と500歳児、500年程生きてきて5歳しか違わない姉妹といえど、レミリアにとってフランはまだまだ小さい妹なのである。

美鈴「(フランドール様が悪さされかねないって……いや、どうあがいてもそれは無理なんじゃないかなぁ……)」
小悪魔「(ま、まぁ留学されない方が安心なのは確かですよね。 あの大会から帰ってきて、少し大人しくはなられましたけど、
     まだフランドール様は……その……とても無邪気ですから)」
パチュリー「(レミィもこれが無ければいい友人なのだけど……ああ、駄目、今のレミィの顔はとても他の勢力の代表には見せられない)」

因みに、周囲の者たちは心配する対象が違うのではないかと考えていたがレミリアにとっては些細な事である。

小悪魔「なら……パチュリー様はどうですか? 外のサッカーにも、興味があるんじゃないでしょうか?」
パチュリー「そうね、興味がある事はあるのだけど……」

小悪魔の問いかけに、パチュリーは肩を竦める。
知識欲の塊と言っても差支えない彼女にとって、先のJrユース大会は非常に興味深いものだった。
数多くの国と見知らぬ強敵。知らない戦術に予想だにしない作戦。
ありとあらゆるものがパチュリーにとっては新鮮であり……、
ならばこそ、更に長い期間をかけて外界で留学をし知識を蓄えたいという欲求も少なからずある。

ただ、パチュリーには幻想郷に残ってやっておきたい事もまたあった。

パチュリー「……本格的に、喘息を抑える方法を考えようと思っているのよ。
      八意永琳にも協力をしてもらうつもりだけど……短期間で治せるものではないわ。
      悪いけれど、私は行けないわね」
小悪魔「そうですか……あっ、それなら私もお手伝いします!」
パチュリー「当然、そのつもりよ」

生まれつきの喘息による制限されたプレイ――天才と呼ばれながらも、
パチュリーが超一流として活躍出来ていなかったのはその大きなハンデによる所が大きかった。
外界で勉強をするよりも先にそれを克服する必要があるのは周囲もわかっており、
パチュリーのこの選択に異を唱える者は1人としていなかった。


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0ch BBS 2007-01-24