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【SSです】幻想でない軽業師


[251]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/16(金) 23:21:16 ID:???
妖夢「(ただ……留学をするとなれば、当然幽々子様の元から離れる事になる……それに……パルスィたちとも)」

白玉楼を離れ、妖夢が選んだ――というよりは半ば無理やり引き入れられた新天地、ネオ妬ましパルパルズ。
キャプテンである橋姫、水橋パルスィの強引過ぎる勧誘により、
妖夢だけならず幻想郷では名だたる選手として知られる八雲藍、アリス=マーガトロイドまでもが加入。
ついには強豪とも呼ばれるまでのチームへと成長へと遂げた。

そんなパルパルズに対して、妖夢は愛着を持っている。
当初は強引に引き込まれた事に対して乗り気ではなかったものの、
白玉楼を離れ――幽々子の従者としてではなく、1人の魂魄妖夢としてサッカーをする事が出来たのは楽しい経験だった。
交流の深かった藍や、人当たりのいいアリス。気さくで面倒見のいいヤマメや無口だが仲間思いなキスメ。
サッカーを通じて彼女たちと仲を深めるのも、今までにない事だった。
……一部、あまり仲を深めたくは無い者もいたが。

なんにせよ、パルパルズから離れがたい――妖夢にはそういった感情もある。

妖夢「(パルスィたちに話した時は、みんな私の好きにすればいいと言ってくれたけど……)」

この悩みを、妖夢は既にパルスィたちへと相談していた。
元々義理堅く、隠し事などが苦手な妖夢。
おまけに藍はこの留学計画を提案した紫の式――妖夢にその話が渡っている事もわかっていただろう。
留学をして今よりも強くなりたい……しかし、チームから離れる事も嫌だ。

なんとも我儘な本心を彼女はぶちまけたが、それに対して明確な答えが返ってくる事はなかった。
行くも行かぬも、結局は妖夢本人。妖夢自身が決めるしかない事なのだから、当然と言えば当然であったが。

妖夢「(…………まぁ、当のパルスィ本人はまともに返事をしてくれもしませんでしたけどね)」

パルスィ『妬ましい……! あっさりと強くなる機会を貰えたあなたが妬ましい……!!』

脳裏に相談をした時のパルスィの言葉がよぎり、思わずため息を吐く妖夢。
藍やヤマメといった者たちは真摯に答えてくれただけに、なんとも言えない気持ちである。


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0ch BBS 2007-01-24