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【SSです】幻想でない軽業師


[264]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/16(金) 23:44:30 ID:???
パルスィ「だからこそ私は妬ましい。 才覚ある妖夢がこのまま腐ってしまうのは。
     あいつは……私を差し置いて、このチームのエースになれる才能を持ってる。
     それだけで妬ましいのに、それを腐らせるなんて……ああ……妬ましい、パルパル……」
ヤマメ「……心配ないと思うけどねぇ、妖夢って真面目だし。 練習をサボるような奴じゃないだろ。
    反町達に負けてるって言ったって、それで腐るようなタマじゃないだろうさ」
パルスィ「いいえ、腐る。 ……何せ、妖夢は綺麗過ぎる」
ヤマメ「うん?」

パルスィの言ってる意味がわからない、と思わず首を捻るヤマメであったが――。
しかし、藍やアリスなどは理解出来たのか、納得をしたように首を縦に振る。

パルスィ「藍やアリスはまだ……私の思想に共感を抱いて、このチームにいてくれる。 シェスターもそう。
     ただ……妖夢は、あくまでも『楽しいから』というただそれだけでいる。 ……それでは駄目」
藍「……言わんとする事はわかる」

何をするにも、信念――折れない根本が必要である。
ここにいる腐れ縁であるヤマメやキスメだけではなく、
アリス、藍といった者たちも――パルスィの掲げる、たった1つの題目に引き寄せられた。
当初は成行き任せだったとはいえど、今では彼女たちも心から信頼出来る仲間である。

そして、それはシェスターもまた同じであった。

パルスィ「あいつは尚更そう。 外の世界とこちらを知っていながらも、私達を選んだ。
     確固たる信念で」


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