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【SSです】幻想でない軽業師


[274]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/20(火) 23:20:42 ID:???
うどんげ「(名無しの妖精だってサッカーで活躍すれば人気が出るんだもん。
      私だって活躍出来れば人気者になれる筈! そうすればきっと待遇だって変わってくるわ!)」

問題はどうやってサッカーの技術を高めるかである。
1人で練習をしたところで上手くなれない、上手い人に教えて貰って初めて上達すると考えていたうどんげとしては、
これが忌々しき問題であった(なお、この考えを他人に吐露した所、『情けない奴!』という感想を抱かれた)。

何せ永琳は多忙の身――幻想郷一の薬師である彼女は、常に多くの患者を抱えている。
月の天才の異名を持つ彼女にサッカーの教えを乞えれば万事解決だったのだが、
残念ながら永琳はうどんげに最低限の基礎能力を備えさせたまではいいものの、その後はうどんげの自主性に任せていたのだ。
練習を見てくれと言っても、簡単なアドバイスをしてくれるだけで大きな変化は無い。

うどんげ「(でもサッカー留学をすればきっと詳しいコーチの人とか上手い人とかに教えてもらえるはず!
      そうすれば私の実力なら師匠の相棒を名乗るに恥ずかしくないくらいになれる筈だよ!)」

そこに降って沸いた、サッカー留学の話。
幻想郷Jrユースとして戦ってきた彼女は、外の世界でのサッカーというものも見てきた。
そこでは多くのコーチといったものや先輩選手などが、まだ未熟な選手を指導している姿もあった。
もしも自分が同じように指導を受ける事が出来れば――実力は飛躍的に上がるだろうと考える。

うどんげ「(そう! これは間違いなく……)」

うどんチャンスなのである。


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