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【SSです】幻想でない軽業師


[295]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/24(土) 00:12:35 ID:???
この幻想郷界隈で、かつて三大キーパーと謳われていた古明地さとり。
しかしながらオータムスカイズとの戦いを経ていく内に、さとりに降りかかる罵詈雑言の嵐は日に日に増えて行った。
対戦する時は常に大量失点。
反町どころか、他の選手にもゴールを奪われる始末。
遂にはフィールダー全員を含めての、驚異の11人抜きゴールという屈辱にも甘んじた。
……しかも、その時の反町のシュートは完全なるミスキックで――である。

古明地さとりという少女にとって、反町一樹という少年はトラウマ以外の何物でもなかった。
トラウマを操る妖怪が、トラウマに苛まれるなど皮肉にも程がある。

そしてそんなさとりは――先のフランス国際Jrユース大会において、各国へ送られる派遣選手として選出された。
幻想郷に比較をして劣る各国に対し、選手兼コーチという名目で向かった先。
まだ地位が失墜した自分でもそんな重要な役回りを任せられる程には認められていたのかと感じたのは当初だけ。

さとり……そしてその妹であるこいしが派遣された場所は、大会開催国でありながら、
一部の選手以外は世代で見てもワーストクラスの選手が目白押しの国、フランスだった。
どこからどう見ても左遷――便宜上、さとりという一勢力の主に対して形としては派遣選手の体を為したものの、
実際の所はどうでもいいその他の国を押し付けたという形だった。

これに対してさとりは心底絶望をした。
派遣選手である自分たちの力量については誰よりもさとり自身が知っている。
彼女たちは決して強い方の選手では無い――反町一樹に『凌辱』をされ、自信を完全に喪失していた彼女はそう感じていた。
事実、幻想郷サッカー界に精通する者ならば、他国に派遣された選手に比べて見劣りをすると断定をしていただろう。


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0ch BBS 2007-01-24