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【SSです】幻想でない軽業師


[307]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/24(土) 00:30:44 ID:???
もはや迷いは無く、憂いも無い。
これだけの事をしてもらい、これだけの想いを貰い、躊躇う理由も無い。
もう挑戦は終わった、この幻想郷に居を移して――リベンジの機会を伺うという消極的な気持ちも消え失せた。

強くなる。ただ強くなるという思いを胸に、さとりは留学を決意した。

さとり「こいしの言うように、幻想郷3大キーパーという称号で満足はしません。
    今度は幻想郷一のキーパーと呼ばれるように――いえ! 世界で一番のキーパーと呼ばれるように――そして」

勝てなかった相手に、終ぞ勝てなかった相手に勝てるように。

さとり「今度こそ、反町くんを――」
ウサコッツ「ぶっ殺すよ〜!!」
ヘルウルフ「反町……コロチュ!!」
さとり「……ウサコッツ、ヘルウルフ、殺すは物騒よ。 倒すにしましょ、ね?」

割と使う言葉が過激な愛らしいペット達に注意をしつつ、さとりは笑みを浮かべる。

さとり「(今度こそ私が勝つ……3年という月日を全て練習に費やして……今度こそ!!)」

蹂躙されたか弱い妖怪は、地の底から這い上がり広い世界へと飛び立とうとしていた。
傷つき、折れ、曲がり、不恰好となったその姿。
何度転んでも立ち上がる不屈の闘志はかの少年から。
自分が、自分こそが優れたキーパーであると信じ続ける気持ちは最愛の妹から。
両翼を動かし、天駆けるその背を後押しする風は自分を応援する大切なペット達から。

闘う意思と環境と覚悟、それらを改めて掴んだ少女は再び立ち上がる事を決意する。
期待に応える為に――そして、勝利を収める為に。


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0ch BBS 2007-01-24